どうするの

11/26(土)に偶然、テレビで「月刊寺島文庫」という番組に行き会いました.
私には経済のことはよくわからないが、それでも「金融資本の肥大化」「民主主義は資本主義を制御できるか」、そして「国際的なルール作り 」という何だか難しそうな言葉が気になった.大体、「ルール」なんかで縛れるものかなあ.
問題は「富」が人々のある一部に極端に集中してしまった、ということにあるのだろう.
そういうことなら、その富をせめてを作るとか、道路を作るとか、学校病院を作ることなど、みんなに感謝されることに使うことはできないものだろうか.どんなに稼いだ人でも、それをあの世まで持って行くことはできまい
フト、あの石油王ロックフェラーを思い出した.詳しくは知らないが「金持ちとして死ぬのは恥ずかしい」と言って全財産を慈善事業に寄付したと聞く.
富裕層などと言われるなら「ルール」なんて言われる前に、これくらいの心意気が欲しいと思うのは私だけだろうか.
トランプさんは難民が来ないようにメキシコ国境にカベを作ると言ったが、富裕層と言われる人々からチョイと助けてもらって、彼らの故郷に仕事場を作る方が効果的なのではないか
シリアなどもあれだけ大掛かりに破壊して何が得られたのだろう.武器も売れたかもしれないが、失ったものはあまりに大きい.

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11/28(月)のプライムニュースでは経済同友会小林善光代表幹事が登場して「今までの経済学ではもう対応できない.誰か新しい経済学を作ってほしい」などというのを聞いて「やっぱりなあ」というのが実感です
氏は「X軸に経済」、「Y軸に技術」、「Z軸に心」をとって妙な図を描いて説明していたが、要するに人の心が実態から「かい離」している状況を説明しようとしていたようです.
そして最後に「哲学の問題だ」とも「教育の問題だ」とも言い、「もっと地アタマで考えろ」と結んでいます.

 

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謹賀新年 2017

明けましておめでとうございます.ご機嫌よく新年をお迎えになられたでしょうか.
一夜が明けて新年と改まると、昨年の出来事がまるで他人事のように鮮明に思い出されるのは不思議なことです.
まずは、イギリスのEU離脱アメリカではトランプ大統領の誕生.そして、ロシアのプーチン大統領の来日と北方領土返還問題.国内では東京オリンピックの会場築地市場豊洲への移転問題など.まだまだありますが、長いこと生きた爺さんの目には何か大きな変化の起こる予兆のような気がしてなりません.
こうしている間にシリアではロシア機がアレッポを空爆し多くの人が死んだ.そしてヨーロッパでは、この寒空にドイツに向かう難民であふれている.
そして世界中が無差別テロの脅威にさらされているし、北挑鮮ではアメリカまで届くミサイルの開発に成功したというハナシが聞こえてくる.
これらはすべて、21世紀を享受している私たちと同じ人間のやっていることだ.やはり、何かが狂ってしまったとしか思えない.愚かしく悲しいことだ
これからのリーダーはうんと大変だろうが、それに振り回される人々はもっと大変なんだろうなあ.なんとなくそんなことを感じる正月でした.

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ミャンマー

先日テレビを見ていたら、日本人の高齢化に伴いその介護士としてミャンマーの若い女性を招聘する特集をやっていた.
彼女たちは熱心に目を輝かせて日本語を勉強し、日本の文化を学び、お年寄りの役に立てることを喜んでいるように見える.
そして、面接の様子が映し出されたが、このとき彼女たちのほとんどが、「お年寄りの役に立つことは功徳 (くどく) を重ねることなのでとてもうれしい」と答えていた.
このとき、解説の声が「ここが日本の文化とちがうので困るのです」というような意味もことを言ったように聞こえた.
「えっ?」と思ったのは私だけだったろうか.というのは、私が子どものころは爺さんや婆さんたちはよくそんなことを言っていたような気がして、なんだかとても懐かしかったのです.
私は日本の仏教についてはよくわかりません.
日本では明治に廃仏毀釈ということが起こり、国策で多くのお寺が神社に変更させられ、戦時中はお寺の鐘楼の鐘さえ武器・弾薬のために供出させられました.
そして、戦後の農地改革でお寺の田んぼなどはみんな小作人のところに行ってしまいました.だから田舎のお寺は財産もなく貧乏です.ついでに檀家も貧乏です.
私も田舎の菩提寺はボロボロ、住職も亡くなり跡継ぎもなく無人のお寺になってしまいました.だから、お葬式にはどこか別のお寺からお坊さんを調達してこなくてはなりません.そういう意味では日本の仏教はハタンしたのでしょう.
でも、お盆お彼岸にはお墓参りに行きます.何かの事情で行けないとなんとなく「すみません」というキモチになったりもします
あとで、この番組のコメントの真意を考えてみましたが、いまだによくわかりません.カトリックのおばあさんをどうするかとか、イスラムのおじいさんをどうするか、なんて考えているのだろうか.
タイという国では「こんにちは」の挨拶に手を合わせるようです.日本ではこんなことはしませんが、ハタからとても良いことに見えます.
日本では年末はクリスマスで大騒ぎをし、大晦日にはお寺に行って鐘を108個突き、明けて正月には神社で初詣でをします.これを見てミャンマーから日本の年よりを助けに来るお嬢さんたちは混乱しませんかね.

ついでに、「人間、悪いことをしてはいけません.おテントウ様が見ているんだよ」というわが婆さんの言葉を思い出しました.

 

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