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第1章 ベクトル(クリック)
まず、「ベクトルとは何か」 ということです.ベクトルは座標とはちがう.一言でいうと、「原点から見た座標 」 の向きと大きさだけに注目して 「平行移動 」 したものを同じとみなすことにすれば、「平行移動 」 して「継ぎ足す」こともできてずいぶん使い勝手のよいものになる.これがベクトルです.数学がこの概念をどう説明しているかに注意して読んでください.それから、ここの勉強の仕方についてチョッと触れておきます.実は平面ベクトル.空間ベクトルのように分けてもさして効果的ではない.分けるなら次のようにするのがよいでしょう.
(i) 内積の前 :
端点の位置に関するハナシがテーマです.
たとえば、1次独立、分点の公式(共線条件)、領域などベクトルの端点がどうなっているかの問題と思えばよい.
(ii) 内積以後 :
ベクトルのなす角、ベクトルの長さ、正射影 などがテーマです.
それには、内積の定義と分配則の独壇場になります.
分配則にしても、たしかに「文字計算のときと同じように・・・・・」やるのですが、形式的には同じでもやっている内容は全くちがうことなのです.
いいですか.ベクトルは 数のセットだが数そのものではない.ここはくれぐれも注意してください.そうすれば、図形の問題が計算で解決する醍醐味を堪能できるでしょう.
第2章 空間図形(クリック)
このタイトルは前々から 「空間座標」 としようと思っていたのに、完成したのを見たらなぜか「空間図形」になっていて大いにショックでした.
ここは、空間の直線、平面、球面、それらの相互の関係を 「3次元の空間座標 x, y, z 」
で表す試みである.まあ数Ⅰ講義で書いた図形と方程式の空間バージョンと思ってもらえばよいでしょう.どこが同じでどこが違うかを意識して読むとよいと思います.
また、ベクトルは既習なので、その知識、その応用はガンガン出てきます.
したがって、ここがよくわかってくると数Ⅰ講義の図形と方程式の理解が全くちがってきます.あとでもう1度洗い直すと体感できるでしょう.
第3章 行列(クリック)
第4章 1次変換(クリック)
「行列」は前回、「1次変換」は今回の指導要領の改訂で削除されたので、ここに余計な解説は書きません.私も 「それでよかった」 と思っています.
なぜかというと、君たちの数学全体に対する知識がもう少し充実して来ないとその有難さがわからないと考えるからです.
その代わり、高校の履修範囲には「複素数と複素数平面」が入ってきましたが、それは拙著 「 理系数学の原点(Vol.4) 」の第3章に詳しく書きました.
順次、公開するつもりです.
第5章 2次曲線(クリック)
ここでは、まず放物線、楕円、双曲線の定義 と接線などの周辺の諸問題をシッカリわかることが先決です.その上で2次曲線の統一的定義です.
あとは座標変換の 「 x=Xcosθ-Ysinθ, y=Xsinθ+Ycosθ 」 ですが、これは1次変換が使えないなら複素数平面でやるか、ベクトルの正射影でやることになります.
これも 「 理系数学の原点(Vol.4) 」の第5章に書いたので、いずれ公開します.